私です

あの日から3年が経った。未だに鮮明に覚えているあの日。忘れられないあの日。自分がどんな感情で、どんな行動をして、どんなことを言ったか、どの瞬間もさっきの出来事のように思い出せる。

あれからたくさん泣いたり整理してみたりしたけれど実はまだ受け入れられていない。お誕生日はおめでとうって思うし、もともと頻繁に会っていた訳でもないし、実感がわかないままでいる。

離れて暮らしている弟を思い出す。あの日何を思ってあれから今日までどんな思いで生きてきたのか。きっと私にも、父にも母にも、周りの友達にも分からない弟だけの感情があるんだと思う。あの日以来泣いている姿を見たことは1度もない。弟がぽつり「アデューって言ったくせにもう会えないじゃん」と言ったことがあった。周りに友達も一緒にいたが、どういう気持ちで言ったのだろうか。

 

生きていることに感謝して。